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別海町 春日正樹さん(48) 花き栽培










-経営概要-
棟 数:18棟
栽培品種:ユリ(コンパニオン、ソルボンヌ、
        バンクーバー、モンテニュー
        他)
年間収穫量:58,000本




「きっかけは胆振東部地震」
―加入のきっかけを教えてください。
 
 きっかけは、2年前の北海道胆振東部地震(2018年9月6日)です。
 私は生産した花を新千歳空港から空輸で出荷していますが、地震の発生によって空輸での出荷に影響が出てしまいました。1便の欠航だけで約100万円の損失です。
 さらに、影響はそれだけに留まりません。地震後に出荷体制が整い始めると、生産者は出荷できなかった分を一気に市場へ出します。これによって花の単価が大幅に下がりました。地震の影響によって競りが1回分中止になったので、2回分の競りを1回で行ったということになります。当然のことながら、花の単価は落ちます。この悪循環による市場での安売りが1週間から10日ほど続いたことも重なって、収入の減少に繋がりました。

―地震の影響がきっかけということですが、いつごろ加入されたのですか。
 
 2019年の1月から収入保険に加入しました。
 2018年の10月ごろから、NOSAI道東の山崎さんと収入保険についての話を始めて、11月ごろから具体的な保険料や保険金などの見積もりをしていただきました。
 ちょうど良いタイミングで収入保険がスタートしたので、助かりました。

「収入保険は安心感と幅広い補償」
―収入保険に加入しての感想はありますか。
 
 実は、2019年に収入保険の支払い対象となって保険金や特約補てん金の支払いを受けました。
 昨年は、病害による被害をはじめ平年に比べ2割以上の収入減少でした。
 海外から輸入したユリの球根がウイルスに侵されていたのです。定植してから次々と倒れ始めて気が付きました。菌は周りのユリに水を伝って感染するため、結果的に2万本以上を倒すことになりました。最初の頃は何とかできると思っていたのですが、さすがに2万本単位は厳しいです。
 このような被害があり保険金の支払い対象になりました。やはり収入保険に入っておくべきだなと実感しました。

―では、実際に保険金の支払いを受けてどうでしたか。
 
 無利子のつなぎ融資制度を利用したのですが、あれはいいですね。早期に支払いを受けることができますし、我々農業者の手続きは簡単でした。何といっても、収入が減少して不安がある中でのつなぎ融資は安心感があって精神的に楽です。
 私は心配性なところがあるので、収入が減少するとなると、ずっとお金のことが頭の片隅に残ってしまいます。ですが、資金繰りとしてつなぎ融資を受けると、心に余裕が生まれるのでとても助かりました。

―改めて収入保険のメリットを教えていただけますか。
 
 私が感じるメリットのひとつは掛金(保険料)の安さで、我々の手の届くところにあるのは魅力的です。
 もうひとつは、今回のようなコロナ禍においても補償の対象となることです。
 新型コロナウイルスのような感染症の影響によって引き起こされる市場価格の下落や需要減、輸送ルートの断絶にもしっかりと対応してくれるのは心強いですね。我々花き農家は、日々の市場価格や出荷に関わる輸送ルートなどに大きく左右されます。広範囲にわたって農業経営を守ってくれることを考えると、私としては、収入保険以外の保険を選択する余地はないと思っています。

「収入保険と一緒に」
―最後に、これからの目標を教えてください。
 
 これからは、地域に根差した作物の生産・販売に挑戦していきたいです。そのためには、安定した経営を支える収入保険が必要不可欠になります。これからも収入保険と二人三脚で頑張っていきたいです。

〇取材を終えて
 取材を終えて会話を重ねていくと、春日さんは写真を撮るのが趣味で、しばしば車を走らせては写真に没頭するそうです。特に野生動物を撮影するのが好きということで、これまでに撮影した写真を見せていただくと、北海道の大自然と調和した野生動物の素晴らしい写真ばかりでした。今回は、春日さんが厳選した写真3枚を提供して頂けましたので掲載致します。
 最後に、お忙しい中、取材にご協力いただいた春日さん、ありがとうございました。